10月コラム

『自然の中にある』

 

 秋が深まり、気持ちのいい朝を迎えることが多くなりました。

日課のジョギングをしていると、季節の変化を感じます。

紅葉した葉から順番に風に吹かれ散っていき、イチョウの葉は黄色くなり、銀杏も緑からオレンジに変わってきています。

 

また、変り種でいうと、アケビも見かけます。

私のジョギングコースでは春はワラビにタラの芽、秋はアケビや柿を見かけます。

 

最近ではアケビを知ってる子は少なく、お父さんお母さん世代でもごく僅かではないでしょうか。

知っていても、実際に食べたことがある人は更に少ないだろうし、見つけて食べた人は1人か2人ぐらいではないでしょうか。

 

アケビ自体は特に美味しいものでもありませんが、何かを「探す、見つける」は楽しいことです。

宝探しゲームや、かくれんぼ など、想像した先で見つけた時の快感や達成感と共通する部分。

 

ましてや、それが「食べられる」

となると、更に嬉しさは増すような気がします。

 

そんなアケビの味は、ほんのり甘く、私なりに表現すると、「きな粉をつけずに食べたわらび餅と味の薄いスイカを合わせた感じ」です。

 

何とも微妙な表現ですが、自然の中にある独特の「甘さ」です。

 

 

 私は子どもの頃から、食べられるものを探すのが大好きで、遊びの中心になっていました。

 

『食べれる』というキーワードは重要で、3歳ごろから「これ食べれる?」と何かの実を見つける度に食べられるかを聞いていました。

 

今でも覚えているのは家の前にあった木になる小さな実。

「これ食べれる?」と聞くも「ダメ」との返事。

 

その実は熟すと緑色から青い紫色に変わっていき、見た目はまさにブルーベリー。

「色が変わったので今ならいけるかな」と思い、聞いてみるも、ダメとのこと。

でも、どうしても食べれそうな気がして、食べてみたところ、とても苦く、食べられたものではありませんでした。

 

他にも、ドングリに挑戦したこともあります。

「ピカピカの殻の中はどうなっているのだろうか?」と思うのは自然なこと。

殻を剥くと、中から出てくる美味しそうな栗のような実。

「食べれるられない」といわれているものの、自分で確かめたくて食べてみたところ…

 

まさに苦い経験をたくさんしました。

 

時々ある、食べられる種類。

 つくし や ヨモギは夢中になって採っていました。

 

採ったつくしを持って帰り、母と一緒に下処理(はかまを取る)をしながら、「これは笠が開いている(大きくなりすぎてる)から、こういうの(笠の閉じているもの)を食べるのよ」と教えてもらい、「なるほど」と学びました。

その時の「なるほど」は一生忘れない「なるほど」です。

 

採ってきた つくし は卵とじにになり、夕食の一品となります。

本来、つくし自体はそんな味があるものではないけど、とても美味しかったことを覚えています。

 

また、ヨモギは、「ばばばあちゃん」という絵本のシリーズがあり、ヨモギが登場してお団子を作る話がありました。

 

その本を見て、すぐにヨモギを採りに行きました。

採ったヨモギは茹でて、すりこぎで潰して、粉と一緒にこねて、茹でる

 

独特の匂いのあるよもぎですが、食べる前からワクワクしていたし、とても美味しく感じたことを覚えています。

ヨモギの風味は今でも大好きです。

 

振り返ってみると小さい頃から、木の実を集め、花の蜜を吸い、虫取りに魚釣りをし自然の中で遊んでいました。

そんな中でも「食べられる」と楽しさが増しました。

それだからか、今でも釣りに行って、釣った魚を食べるのは大好きです。

「食べれる」と楽しいが結びついているのは人間の本質なのかもしれません。

 

 

 そんな遊びの中で培った力が、大人になった今、活きているなと感じます。特に子ども達と関わるお仕事をさせてもらっていて尚更です。

 

・どんなことに楽しさを感じるのか?

・どんなことに興味をもってもらえるのか?

・どうすれば楽しんでもらえるのか?

 

を考えるのにつながっています。

そして、私の信念は

『最大の学びは遊び』

これは子どもにも大人にも言えることだと思います。

 

最も身に付くのは意欲を持って取り組み、楽しめること。

つまり、遊びです。


如何にやってもらいたい事(学んでもらいたい事)を遊びとして、体験してもらうか?

体操のレッスンでも、お家のお手伝いなども同じで

「あそび」がキーワードだと思います。

 

そしてそんな遊びの原点は

「自然の中にある」

と感じる最近でした。

 

 ちょうど、この秋、ハイキングイベントを計画しています。

疲れることもあるけれど、自然の中に身を置いてみて、初めて感じることもあります。

是非、この機に親子で自然を体験してみてください。

 

また、同時にイベントの企画を手伝ってくれる人を募っています。

お力添えいただけるとありがたいです。

よろしくお願いいたします。

 

 

舟木将人

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