9月コラム

『失敗は練習』


 今年の夏休みは台風に大雨で、アウトドア派な私は夏らしいことがほとんどできませんでした。

ただ、その分、ゆっくり本を読む時間や学びの時間がたくさんとれたので、それはそれで充実した夏休みを過ごすことができました。
 

さて、今回は『失敗』について書いてみたいと思います。


 私は毎日、さまざまな失敗をしながら過ごしています。

忘れ物や、時間の使い方など日常的なことから

レッスン中の説明や、練習の進め方まで。

「あの時、もっとこうしておけば良かったかも?」と思うことばかりです。

 

色んなことに興味があり、バタバタと動き回っている私は、人より多くの失敗をしている気がします。

新しいものや面白そうなものを見つけると、ついつい手を出してしまいたくなります。

新しい発見にもつながりますが、予定していたことに時間が使えなくなったり、マイナスな面を引き出してしまうこともしばしば起こります。

 

さて、そんな失敗ですが、子ども達だけでなく大人も「失敗は良くないもの」と捉えている気がします。


失敗には 良い失敗 と 良くない失敗 があって、全部が全部、悪いわけではないと思います。

 

良くない失敗 とは同じことを何度も繰り返すこと。

良い失敗 とは次につながる失敗

 

という理解です。

 

初めて社会人として働き始めた頃、上司に言われた言葉が今も心に残っています。

 

「あなたは失敗を失敗で終わらせるから、失敗になるのよ」と言われました。

その時は何を言ってるのかサッパリわからなかったのですが、その後、理解することができました。

 

「失敗で終わらせるのではなく、失敗から学んで次につなげなさい」という意味で

 

失敗を失敗で終わらせれば、失敗だし

失敗から学び、次に繋げることができれば、それは失敗ではない。

 

ということでした。

 

 

 私たちは、何かが「できるようになる」には、経験や練習が必要です。

言葉を話せるようになるのも、字を覚えるのも、体操の技ができるようになるのも、友達付き合いなどの人間関係も。

 

全てのことにおいて、だんだんできるようになり、上手になっていきます。

 

私は昔、子ども達から不人気の先生でした。

子どもの気持ちを考えない、説明が下手で楽しくないレッスンだったからです。

「先生のレッスン楽しくないから○○先生と代わって」と言われたこともありました。

 

でも、失敗を重ね、改善していくうちに少しずつ喜んでもらえるようになり、色んなことができるようになっていきました。

 

きっと皆、同じだと思います。

 

最初は何もできないところから始まり、少しずつできるようになっていく。

0が1になり、1が10になる。

そして、100に。

 

大人は長く生きてきたので、そのことを知っています。

 

でも、子ども達は大人ほど、多くのことを経験しておらず、できなかった時に、諦めてしまったり、失敗するのが嫌だから「やりたくない」と、なりやすいのだと思います。

 

「練習すればできるようになっていく」

を経験的に知らないのと、「失敗=良くないこと」だと思っている・捉えていることが原因です。

 

そんな時、大切なのは大人の対応で

・失敗しても大丈夫だと伝え、失敗できる場(雰囲気)をつくること。

・頑張ってやろうとした気持ちを認めてあげること。

・失敗を次につなげられるようにお手伝いをすること。

 

 

 最近、小学生クラスで逆立ちからブリッジになる練習をしていました。
ブリッジになる時、バランスを崩して横に倒れてしまったり、背中を地面についてしまい「あー無理だ」と諦めてしまう子が、どのクラスにもいます。

 

そんな時は「倒れたり背中が付いても最後、ブリッジになれば、全部成功だよ」 と伝え、

頑張ろうとした気持ちが見えた時、「今、頑張ろうとしたね」と声をかける。

 

すると全員、諦めなくなり、どんなことがあってもブリッジまでやりきるようになりました。

 

不思議なことに「最後までやるぞ!」という気持ちで練習していると、力入れ方が分かるようになり、「次はこうしてみよう」と考えるようになっていきます。

すると、どんどんできるようになっていく。

 

 

私がしたことは

「何とかすれば、すべて成功」と定義づけたことと、子ども達の「やろうとした気持ち」を見て、言語化しただけです。

 

つまるところ
・しっかり見ること
・何を成功とするのかを決めた
だけです。

 

 

短期的に見れば、次につながらない失敗も、長い目で見れば将来につながることもあります。

先月のコラムで書いた私の失敗もそうです。

 

失敗が次につながれば、それは練習ともいえるのではないでしょうか。

 

だとすると、失敗なんてものは存在しないことになるのかもしれません。

 

『失敗は練習』

 

練習すれば上手になるのはどんなことも同じ。

 

たくさん(色んなことに)挑戦し、たくさん失敗(練習)すれば、できることが増えていく。

 

あまり挑戦せず、失敗(練習)しなければ、できることも増えない。

 

私自身、失敗が怖いと思う時も正直あります。

でも、できることを増やしたい。

だから、一歩踏み出し、挑戦してみる。

 

そんな姿を見せられる大人でありたいと思っています。

 

 

 

舟木将人

 

前月コラム『原点にもどる』