10月コラム

『ものの見方』

 

 いよいよ秋が深まり、涼しくなってきました。

日課のジョギングでも体がよく動くようになり、スポーツの秋を感じています。

 

 さて、先日ホエールcafe(イベント)の中で、気付いたことがあるので今回はそのことについて書きたいと思います。

 

グループに分かれ、お話をしていると、子育てあるあるの話になり、良くないと思いながらも比較してしまったり、指摘ばかりになり、ついつい厳しくしてしまうよね、、、という話しになりました。

 

私も、自宅に帰り、イベントを振り返りながら考えていると、体操競技をやっている頃や、若いころの自分の指導を思い出しました。

 

少し体操競技のルール、歴史的なお話を。

現在は10点満点制度は無いのですが、15、6年ほど前は10点満点でした。

 

ずいぶん昔は、10点満点が出ていたのですが、採点基準が厳しくなり10点が出ることはなくなりました。

私が競技を始めたころには、最高でも9.8や9.9が事実上の最高得点でした。

 

絶対にと言っていいほど出ない満点(理想)を目指し、いかに減点の無い演技をするか?

が高得点を得るための条件でした。

 

指導する側からしても

10点(完璧)が出ない以上、どこか指摘(直す)箇所がなくなることはありません。

例えば、技が綺麗にできるようになったら、次はスピードを求めたり、高さを追及したり。

私も、指先一つ何度も何度も注意していました。

 

まさに、ゴールのないマラソンのような感覚で、高得点を目指せば目指すほど「次は○○、その次は○○」と、指摘する。

「できるようになったね!」ではなく、「ちょっと良くなったよ」といった言葉がけで、また次の改善点を指摘していました。

 

「これでOKと満足してはいけない」

そんな思いからその様な言葉がけになっていましたが、完全に間違っていたと思います。

ほんと、もったいない時間を過ごしていた、いや、過ごさせていたなと反省しています。

 


そんな体操競技のルール

現在は、10点から減点方式で採点される『綺麗さ』と、加点方式で採点される『難しさ』の合算が得点となります。

 

減点方式だけでなく、加点方式も加わりました。

 

その背景には、減点方式だけだと「減点されないように」が正解になってしまって、こじんまりしてしまったり、チャレンジするメリットがなくなってしまうからです。

 

より良くする、理想を追求する

という観点でみると減点方式は有効です。

一方で、できることを増やす、やれることの幅を広げる場合は加点方式の方が優れていると思います。

 

『減点方式』だと、できていないところが見える。

『加点方式』だと、良いところが見える。

 

ポイントは

『ものの見方』だと気付きました。

 

 どうしても減点方式で育ってきた私達。

学校のテストからはじまり、減点方式でずっとやってきたから、自然にそういうものの見方になってしまっているのかもしれません。

 

体操のルールが変わったように、時代や状況の変化に合わせて、ものの見方を変えていくことが必要だと感じています。

 

ものの見方が変われば、声掛けが変わる。

声掛けが変われば、目の前の人の行動が変わる。

 

「○○がダメだから80点!」なのか「○○がいいから80点!」か。

点数は同じ80点でも、言われた側の姿を想像すると全然違うと思います。

そして、言った側も。

 

そんな気付きがあった最近でした。

 

気付きや学びは、誰かと話したり、人の話を聞いて感じたり、気付いたりするものだと思います。

 

ホエールのイベントにはそんな要素がたくさんだと自負しているので、また、参加してみて下さい。

 

 

 

舟木将人

 

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