6月コラム
『点が繋がる』
10年前の2012年5月「自分の力を試してみたい」ということで始まったホエール。
当然、お客さんは1人もおらず、月の収入は0円。
期待やワクワクもあったけど、不安の方が大きく、夜はなかなか眠れず、朝は早く目が覚める毎日でした。
とにかく必死で、朝から晩まで折りたたみ自転車に乗って子どもがいそうな家を見つけてはチラシを配って回った。
数千枚ポスティングして、ようやく数人が体験に来てくれ、その内の1人が入会してくれ、ホエールはスタートしました。
『0が1になった日』で、今でも鮮明に覚えています。
あれから、あっという間に10年が過ぎて、振り返ってみれば、あの時は全く想像できなかった今があります。
今でこそ、いろんなイベントをやって、「つながりを」と言っていますが、ホエールができて数年は人嫌いというか、保護者と話すのが苦手でした。
「お客さんと仲良くしちゃいけない」と思い込んでたこともあるのですが、今思うと、自分の弱いところを見せるのが嫌だったし、できない自分を知られるのが怖かったんだと思います。
また、何か言われるのが嫌で、壁を作っていた気もします。
だからプライベートなことは一切話さなかったし、プライベートでは関わらないようにしていました。
今、思えばただの勘違いです(笑)
その後、起業した理由でもある、自分の力を試してみたい(自分の力でメシを食えるのか?)に対して、「できる」と言えるようになっていきました。
そんな動機というか目標をクリアした時、新たな問いが浮かんできました。
「メシを食うために仕事をやっているのか?」
と。
考えて、出てきた答えが「人に喜んでもらうため」であり、「人を幸せにするため」でした。
同時に「0だったところから生活できるようになったのは、お客さんのおかげだ」と感じるようになりました。
そんな感謝の気持ちを直接お客さんに「伝えたい」「伝えよう!」と思うようになりました。
ただ、子どもの頃からイベントごとが大嫌いな自分。
人見知りだし、うまく話せないし、面白いことも言えないし、歌ったり踊ったりも好きではありませんでした。
でも、気持ちを伝えたい。
そんな葛藤がありながら、たまたま、保護者にヨガの先生をしている方がいて、事情を話し、感謝イベントとして、『お母さんの為のヨガ教室』を開催しました。
感謝イベントを続けていると、「お手伝いしますよ」と声をかけてくれる保護者の方がいました。
当時、「一緒に働く仲間が欲しい」と思っていた自分がいて、「せっかく、声かけてくれてるのに、ここで断ってたら仲間ができるわけない」と決心し、まだまだ保護者と話すことに抵抗感があり、怖かったけど迷った結果、お願いしてみました。
何が怖かったのか?
「できない自分を知られるんじゃないか」と思っていたし、「自分がやらなきゃ」と思っていたので、頼んじゃいけないと思っていたし、怖がっていました。
そんな中、お願いできたことが、私にとっては大きな一歩でした。
小さな一歩が二歩になり、どんどん積み重なり、色々と助けてもらいながらイベントをやるようになり、だんだん壁というか、ブロックがなくなっていった。
そして、気付いたら自分から「手伝ってください」と言えるようになっていました。
10年前、仕事は仕事。とプライベートと仕事を完全に分けていた。
仕事人の時の自分と、プライベートの自分と使い分けていて、二人の自分を演じていたのかもしれません。
でも、今はそれがなくなり、仕事もプライベートどちらも『同じ自分』
できないことや、だらしない所は、たくさんあるけど、隠そうとしなくなったというか、背伸びしなくなった。
「できません」「わかりません」と言えるようになった。
そして、やりたいことを「○○したい」と言えるようになりました。
それ以来、とっても過ごしやすくなったし、たくさんの人とつながれるようなった。
何より、色んな人が手伝ってくれるようになりました。
10年前には全く想像できなかったことです。
こんなにもたくさんの人と一緒に過ごせている今。
『誰』の『何』が自分を変えてくれたってことではなく、色んな人との出会い、対話、そこからの気付き、考える中で少しずつ変化していきました。
そんな変化がまた、新たな出会に繋がり、また変化し、今の自分になったのだと思います。
これまで、自分にかかわって下さった全ての人や出来事に感謝の気持ちでいっぱいです。
今の自分は過去の全てがつくってくれている。
あの日のあの出来事が。
そんな想いが溢れ、『10周年イベント』では涙があふれて止まりませんでした。
最後に自分の 志 と やりたいこと を書いて〆たいと思います。
私の 志 は
『人を幸せにする人を育てる(増やす)』
その為に
大人にも子どもにも
『やればできる』
を伝えていきたいと考えています。
「使命」と書いて、命を使う。
自分の志に命(時間)を使っていきたいと思います。
次の10年を振り返った時、今は想像できない未来を迎えられるようにこれからも頑張ります。
全ての人へ
ありがとうございます。
舟木将人