12月コラム
『正解づくり』
空気の匂いも変わり、気がつけば12月。
1年前はやれ「2020年だ」「オリンピックだ」と言っていたのがずいぶん前のように感じます。
その後、誰も想像していなかった激動の1年になったのは間違いありません。
以前このコラムに、「正解は探すものではなく、作るもの」というようなことを書きました。
何を選んだら正解なんてないし、どれを選んでも上手くいかないこともあるし、上手くいくかもしれない。
大切なことは、選んだ選択肢を正解にしようと行動することであり、「こっちにしてよかった」と思えることだと考えています。
今回はこれから「やろうとしてること」について書きたいと思います。
今年の3月、初の著書「えっ逆上がりで自己肯定感UP⁈~誰でもできて、やればできるを知る初めてのチャンス~』を出版させていただきました。
こんな私が、本を出せるなんて考えたこともありませんでしたし、夢にも思ったことはありませんでした。
たまたまのご縁とキッカケがあり、ホエールの皆さんにも協力していただき形になりました。
先日、近くの書店に足を運ぶと私の著書が本棚にきれいに並べられているのを目にしました。
出版社の方が手配してくださり、書店の方が管理してくださっていました。
それを見て、「あぁ、自分は何もしていないな」と感じました。
一生懸命、原稿を書いたのは間違いないし、内容も納得できる物になったと思っているのですが、本を届けるということに関しては、何もしていませんでした。
正直に言うと「読みたい」と思ってくれる人にだけ届けばいいと思っていました。
私が大切にしたいのは、みんなにとっていいことであり、「三方良し」です。
レッスンで「三方良し」を考えると
・子ども達にとって
楽しい中にも上達や学びがあり、成長につながる。
・お母さん達にとって
子どもの成長につながるきっかけをくれる場であり、見てても楽しく、さらに気付きや学びがある。
・私にとって
楽しくて好きなことを仕事にさせてもらい、日々の学びを次につなげていける
このバランスが上手くとれると、「三方良し」になり、「みんなにとって良い状況」になります。
それらを『本』で考えると
・私
自分の想いや考えを伝えることができる本という形にしてもらえ、なかなかできない経験をさせてもらえた
・買ってくれる人
新しい気付きがあったり、知識が手に入る
・出版社
本が売れる
当り前のことですが、お仕事として出版業を営んでいる以上、本が売れなければ何も始まりません。
出版社には「良い本や、良い情報を世の中に出す」という役割がありますが、まずは本が売れないと、それらの活動もできません。
良い活動をするにしても本が売れることが前提条件です。
恥ずかしながら、少し考えばわかることなのに、自分はたくさんしてもらったにもかかわらず、出版社の為に何も行動をしてきませんでした。
ということで、これから、多くの人に本を届ける為に行動していきます。
ただし、誰かが損してしまっては何の意味もないので「三方良し」の形を守って
先日、さっそく『ホエールcafe』というイベントを開催し、参加費は本を買ってもらうという流れにしてみました。
参加してくれた人との会話で「すでに本を持っている人にとっては、同じのを2冊もいらないし、すでに持ってる人は参加しにくいよね」との意見をいただきました。
そして、次に考えたのがイベントの参加費としていただいたお金で本を購入し、読んでくれる所へ寄付するということ。
寄付というのは
幼稚園の先生や小学校の先生など、子どもに関わる人や、逆上がりに関心のある人へ届けようと考えています。
寄付した先で、読んでもらうことができ、少しでも役に立つことがあればそれでいいと思っています。
このコラムを読んで、「あの先生に読んでもらいたい」という人が思いつけば、お声かけください。
「三方良し」という正解をつくるために、いばらの道かも知れませんが、少しずつ進んでいきたいと思います。
あたたかく見守っていただければ幸いです。
では、残り1ケ月、素敵な1年の締めくくりにしましょう。
舟木将人
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