8月コラム

『無人島が教えてくれた事』

 

 

 ここ数か月目覚ましをかけることなく、朝、自然の明るさを感じて起きています。
夏になり、日の出が早くなったからというのが一つの理由ですが、自然に目が覚めた時の気持ちよさは何とも言い難い、気持ちの良い目覚めです。

 

ストレスを感じることなく、目が覚め、窓の外から感じる朝の匂いとセミの鳴き声。

さあ、今日もやるか!そんな気持ちで1日が始まります。

 

 

 7月は色々と周りに感謝しながら生きていきたいなと感じることがありました。

『人は1人じゃ生きられない』
昔は、どこか綺麗事だと思ってたし、深い意味で捉えることができていませんでした。

 

ただ、歳を重ねるにつれて、これまで見えてなかったことが見えるようになり、その意味が分かるようになってきました。


このコラムもパソコンを使っているのですが、文章を書けるのも、多くの人が関わって作られた、パソコンやソフトがあるおかげです。

開発、製造、流通そして、販売

と多くの人を経て、ようやく自分の手元に来る。


もちろんその背景には電力もインターネットもある。

 

そう考えると、身の回りの全ての物や事は自分以外の多くの人のおかげで、今、目の前にある。

 

普段の食べ物も。

お金を出して買っているけど、作ってくれる人がいるから、お金と交換してもらえる。

作ってくれる人がいて、運んでくれる人がいて、売ってくれる人がいないと、お金があっても買えない。

 

また、「こんなことしよう」と新しいことを考えたり、自分の心のモヤモヤを解消するのに日記を書くのですが、それにも紙やパソコンが必要だったりする。

 

考えるだけや、自分自身の心のケアをするだけでも、実は沢山の人の関わりがあってできている。

 

そう考えると、やはり『1人で生きていない』と感じます。

 


 ずいぶん昔の話ですが、「生きるとは?」を考えて「食べること」だと思っていた時がありました。

 

米と味噌だけを持って無人島に行き、魚を捕り、流木を集めて火を起こして調理をして1週間ほど生活したことがありました。

 

それはそれで楽しかったし、とってもいい経験になりましたが、無人島には「生きてる」はあったけど、「充実感」はありませんでした。

「幸せ」というキーワードはなかったように思います。

 

その後、無人島から帰ってきて再び「生きるとは?」を考えたとき『人を幸せにすること』だと考えるようになりました。

 

今は毎日が充実しています。

「生きるとは人を幸せにすること」だと思ってるからかもしれません。

 

年齢を重ね、色んなことを経験し、人生の階段を少しずつ登る中で色々見えるようになて来たのかな。

と感じた7月でした。

 

周りへの感謝の気持ちを持ちながら、自分も誰かの人生の1ページに関われる人でありたいなと思っています。

 

たくさんの経験ができる夏休みにしたいものですね。

素敵な夏休みをお過ごしください。

 

 

舟木将人

 

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