1月コラム

『世界は自分達がつくってる』
 

 

この年末年始も恒例の一人旅へ行ってきました。

オーストリア ⇒ドイツ ⇒ アイスランドへ

 

旅の目的は、普段と違う経験をすることと英語を使うこと。

 

数年前に英語ができるようになりたいと思ってから、時間があれば、英語を使う環境に出ていくようにしています。

 

また、普段と違う経験をすることで、新しい気付きや考えが浮かんだりするのも旅の醍醐味です。

 

今回も良い気付きがあったので、それについて書きたいと思います。

 

アイスランドでは、レンタカーを借りたのですが、現地に行ってビックリ。

 

当たり前と言えば、当たり前ですが左ハンドル、右側通行。

 

とにかく違和感しかなく、バックミラーを見ようとしても無意識に左上を見てしまいます。

 

とにかく、「逆走だけはしないように」と、恐る恐る走り出しました。

 

それでも

①左ハンドル 

②マニュアル車

③雪道

④右側通行

⑤夜で、暗い

⑥雨が降ってる

⑦凍結防止剤でガラスが汚れて前が見えない

⑧初めての場所 

⑨ランドアバウト(ロータリー交差点)

⑩行き先がよくわからない

 

と、不安要素だらけで、半ばパニック状態。


とにかく、必死でハンドルを握り宿に到着。

緊張と怖さで、車の運転で初めて息切れを起こしました。

 

翌日以降は、左ハンドルや交通ルールにも慣れてきて、迫力ある大自然にオーロラまで見ることができました。

 

そして、最終日
空港へ向かう途中、スマホのナビが、「2km道なりです」と教えてくれる。

 

よくよく考えたら、全く分からないアイスランド語の標識しかないのに、これまで行きたいところにたどり着いてきた。

 

そう、『スマホ』のおかげ。
 

これがあるから、全ての旅が成立してる。

 

今、自分はどこにいて、どっちに向いて進んでいるのか?

がわかり、日本語で「右側車線を利用して200m先を右折します」と教えてくれる。

 

スマホがあるから、初めての場所で地図も標識も読めない中でも目的地に行ける。

他にも、翻訳もできるし、電車やバスの乗換案内も正確に教えてくれる。

電車や飛行機のチケット購入もスマホがあれば、完結する。

 

そう考えると、数十年前だったら、確実に今の様には旅をできていない。

 

少し話がそれますが…

旅のお供(『きみのお金は誰のため』著:田内 学)

には、「体験格差」は数十年前に比べたらかなり縮まった。

 

という事が書かれていて、最たる例がスマホで、お金持ちだけがスマホを使えるのでなくはなく、世界中人がほぼ同等のスマホを持っていて使っていると。

 

 

まさに、そうだなと。
スマホがない時代に今回と、同じような体験をしようと思ったら、日本語の分かる現地のガイドさんやタクシーにお願いするしかない。

 

もちろん、ものすごく金がかかると思う。

 

でも、今はスマホが一つあれば、現地の言葉が分からなくても標識が読めなくても適切に案内してくれる。
しかも無料で。

 

で、それは「スマホを作ってくれた人達のおかげだな」と感じました。

 

スマホを作るだけじゃなくて、通信ができるように等々、沢山の人の働きがあって、色んな失敗や工夫、改善があって今のサービスがあるんだなと。

 

他にも、空港で分からないことがあっても聞けば全員が教えてくれる。お腹が空いてもレストランでも注文したら調理して、運んできてくれる。

 

 

みんな、目の前の人に対して、自分の仕事をやっているだけなのかもしれないけど、一人一人の『働き』があって、食事ができ、移動ができて、何日間も旅をすることができる。

 

もっと言うなら、生きていける。


地球上には時差もあるし、言葉や文化が違ったりもするけど、それぞれの場所に、それぞれの暮らしがあって、それぞれの仕事がある。

 

直接は感じられなくても、目の前の人の為に働いてるだけだったとしてもどこかで繋がっていて、みんな、世界をつくってる一部なんだと感じました。

 

もちろん自分の仕事も。
 

これまでは何となくだったけど、確信に変わった

私たち『ひとり一人が世界をつくってる』

 

そんな感覚を掴めたことが、旅の大きな大きな収穫でした。

全ての人に感謝して、生きていきたいと思います。

 

 

さあ、2024年
最高の一年にしていきたいですね!

 

 

舟木将人

 

前月コラム『気づきと変化』